STEP2:職務経歴書・履歴書(志望動機)
目次
未経験職種・異業種に内定する志望動機の書き方|経験別の例文も紹介
未経験職種への転職を考えている方の中には、どのような志望動機を書けば良いのか悩んでいる人もいらっしゃいますよね。
未経験職種への転職を成功させるには、自分の想い・熱意・生かせる経験が伝わる志望動機とすることが重要です。未経験職種に応募する時の志望動機の書き方や押さえるべきポイントを解説します。
経験別の志望動機の例文も紹介しますので、コツをつかんで受かる志望動機を作成しましょう。職種別の志望動機の書き方・伝え方は、以下の記事で解説しています。
未経験職種に応募する時の志望動機の書き方・ポイント
最初に志望する理由は簡潔に
まず最初に、結論である志望理由を一言で簡潔に説明します。
冒頭に書くことで、読み手が後に続く文章を理解しやすくなります。未経験で応募先の企業や職種・業界を選定した理由を、明確に・簡潔に伝えましょう。
志望のきっかけとなったエピソードを伝える
志望のきっかけとなったエピソードを説明します。
自分の体験にもとづいた話は想像がしやすいうえ、オリジナリティがあり他者と差別化できます。エピソードは、自分が企業の求める人材と一致することをアピールできるものを選びましょう。求人情報や公式ホームページから企業の理念や特徴を把握し、自分の経験や性格と照らし合わせることが重要です。
エピソードが具体的であれば、未経験の職種に就きたい意欲をアピールできます。特に未経験であれば「前職を経験することで、応募先の職種に適性や魅力を感じた」といったエピソードが有効です。
入社後のビジョンや意気込みを伝える
志望動機の最後に「入社後どのような仕事がしたいか」「何を目標にしているのか」などを伝え、成長の意欲やビジョンがあることをアピールします。
できるだけ具体的に伝えることで、企業側も入社後の活躍する姿がイメージしやすくなります。業界研究・企業研究をしっかり行った上で、企業の方針や事業内容に沿ったビジョンを伝えるようにしましょう(転職エージェントを存分に利用しましょう)。
未経験であっても、自分の経験やスキルを結び付けて具体的に伝えることで、戦力になれるとアピールすること、また可能な限りが重要です。
未経験者が受かる志望動機を作成するためのコツ
企業のニーズと自分の経験・スキルの共通項を探す
企業が必要としている人材と、自分の経験・スキルの共通点を見つけましょう。企業は長く定着して働ける人を求めているため、企業理念や方向性と合致する候補者に入社してほしいと思っています。
企業のニーズを探るには、企業研究や業界研究を行い、企業や業界について理解を深める必要があります。
まずは求人の募集要項や企業のホームページを読み込み、企業が未経験者に期待していることを読み取りましょう。そのうえで、必要に応じて自己啓発中などの内容も伝え、志望動機の中に企業のニーズと合致する自分の特徴やスキルを盛り込むことをおすすめします。
成長意欲や適応力を前面に
未経験者は、成長意欲や適応力をアピールするのも効果的です。業務から積極的に学び、早く即戦力になりたい意欲を示すことで熱意が伝わるでしょう。新しい環境への適応力があることや、イチ早く社員と溶け込めるコミュニケーション能力などがアピールポイントになります。
資格取得に向けた勉強といった、現在行っている業務に関連する取り組みもあれば伝えておきましょう。
履歴書添削等のサービス利用
志望動機の作成に自信がない方は、採用担当者の視点で履歴書を添削してくれるサービスを利用してみましょう。
WEEDには”面接対策サポート”という無料のサービスがあります。プロのキャリアアドバイザーから、履歴書の添削だけでなく、面接でよく聞かれる質問や回答のコツなどのアドバイスを受けることができます。
やりとりはすべてオンラインで完結する(リアルでもOK)ので、気軽に申し込んでみてください。
未経験”業種・業界”に応募する時の志望動機の例文
未経験からアパレル業界に転職する時の志望動機
【添削前】
前職の企画・編集職では、企業アカウントでのSNS・Web発信やコンテンツの撮影・編集などを担当しておりました。貴社の素材への拘りや、ディスプレイや包装など細部まで統一している点に魅力を感じ、前職で培ったスキルで貢献したいと考えております。
【添削後】
前職では企画・編集職を4年間経験し、複数のSNSにて企業アカウントからの発信や写真・動画の撮影編集などを担当してきました。20代の頃からファッションに興味があり、アパレル業界のSNS動向も日々チェックしておりましたが、貴社のブランドはオーガニック素材への拘りを製品だけでなく、店舗ディスプレイや包装に至るまで統一している点で他社にはない魅力を感じています。私がこれまで培ってきた企画・編集の力や知識を生かし、SNSのブランドプロモーションで貴社へ貢献してまいります。
不動産業界の営業への志望動機
【添削前】
私は幼い頃から建築に興味があり、不動産に関わる仕事がしたいと思い、貴社の営業職を志望いたしました。
学生時代に、家探しで担当者の方に不安を丁寧に聞いてもらい、自分に合った物件を紹介してもらった経験も不動産業界を志望した理由の一つです。
貴社は賃貸物件の仲介をされており、営業職としてさまざまな理由で家を探している方の助けになりたいと考えています。
【添削後】
前職のアパレル販売職の経験を生かして、お客様にご満足頂ける賃貸物件を仲介する不動産営業職に就きたいと考え志望いたしました。
社会人になり住宅の住みやすさなど住宅環境の大切さを、これまで以上に実感するようになりました。
貴社の「安心かつ安全に生活できる賃貸物件の提供」というビジョンに共感し、セキュリティシステムが完備された多くの物件を扱っている点に魅力を感じています。
前職では、お客さまの要望をお聞きしたうえで、洋服をご提案してきましたが、不動産営業職と共通点があると感じています。
賃貸物件の仲介を全国展開されている貴社で、私の強みであるヒアリング力やソリューション・提案力を生かして、家を探されている幅広い年代の方のお力になり、貢献していきたいと考えています。
未経験の志望動機で気を付けたいポイント
未経験の職種に応募する時の志望動機は、作成にあたって注意すべき点もあります。
・「習得した知識や技術を生かしたい」と伝える
・「未経験歓迎」であっても採用されにくいことがある
志望動機を書く前に確認しておきましょう。
「習得した知識や技術を生かしたい」と伝える
まだ職種や仕事に詳しくないからこそ「学ばせていただきたい」「成長したい」という意欲をアピールしたいと考えている方もいるでしょう。悪いことではありませんが、伝え方次第では「会社を学校と考えているのでは」と思われる可能性があります。会社は利益を出す場所であり、求められるのは未経験であってもできるだけ早く即戦力となりうる人材です。
学んだ知識を生かしてやりたいことや、これまでの経験をどう生かして企業に貢献したいかを強調して伝えることを心掛けましょう。
「未経験歓迎」であっても採用されにくいこともある
求人情報で「未経験歓迎」という表記があると「採用されやすいのでは」と感じる方もいるでしょう。採用されやすいかどうかは、応募者の能力はもちろん、職種や企業の状況にも左右されます。
例えば「未経験歓迎」の求人募集でも、経験者の応募があれば経験者が採用されやすいでしょう。そのため未経験でも生かせる経験があれば、積極的にアピールすることが大切です。
また特定の資格を優遇と記載されていて、所持していない場合は、可能ならばすぐに資格取得の勉強をスタートして、資格取得に向けて勉強中であることを伝えましょう。
需要が高く年間を通して人手不足の業界であれば、未経験でも採用されやすいと考えられます。企業が積極的に募集しているかどうかに着目してみてください。
未経験者の転職活動に関するよくある質問
未経験の業種・業界に転職する人は多い?
未経験の仕事への転職は、珍しいことではありません。
株式会社マイナビの調査「中途採用実態調査(2023年)」によると、業種・業界共に経験者採用の割合が大きいものの、ほとんどの業種で未経験者を採用しています。「未経験者が多い」と回答した割合は、ほとんどの職種で20~30%前後でした。入社した人のうち、職種・業界未経験の比率が比較的高い職種・業種もあります。「運輸・交通・物流・倉庫」「環境・エネルギー」は、職種・業界共に経験者より未経験者の入社が多かったことが分かります。
未経験でも職種を問わず、経歴、スキルや人柄などによって採用される可能性は十分あるでしょう。
未経験でも転職しやすい職種はある?
「接客・販売職」「営業」「事務」などの職種が上位に位置しています。
先述のとおり”未経験歓迎”でも採用のされやすさは企業によりますが、参考にして応募先を選ぶと転職が成功する可能性が高まるでしょう。
社会の高齢化やデジタル化などで、今後より人手が必要になると予想される業界も狙い目です。企業によっては自社で一から育てたいと考えているところもあるため、応募のチャンスを逃さないよう求人をチェックしておきましょう。